同時並行している王将戦七番勝負では、第四局終了時で挑戦者の永瀬拓矢九段が3勝1敗とリード。第五局は藤井王将はカド番のピンチだったんですが、藤井さんが74手目に指した△4二飛という受けの妙手で逆転勝ち。
この将棋、「逆転勝ち」と書きましたが、62手目の段階で永瀬九段がAIの評価値では70-30でリード。ただし、永瀬さんが続く63手目に▲5九金という自陣整備の一手を指さないと、藤井リードに形勢が入れ替わるという局面でした。この▲5九金という手はプロ的には非常に難易度が高く、終局後の感想戦で記者からこの手を指摘されても、両者ともにまったく検討しなかったそうです。
何を言いたいかというと、AIが人間よりも強くなりすぎてしまって、「もうあなたは70-30で優勢ですよ!ただしこの手を指せばねっ!」という「この手」が人間の発想に無いようなものだと、AIの評価値を鵜呑みにできないわけです。
世間で生成AIが広く活用される前から将棋界ではAIが採り入れられてますけど、周り回って、「やっぱり人間による解説が必要」という興味深い状況になっています。
さて、棋王戦五番勝負の第四局です。挑戦者の増田康宏八段が2勝1敗でリード。増田さんが勝てば、増田棋王の誕生となります。ただ、前述の△4二飛を発見できた藤井さんなので、自信を持って対局に臨んでくれることでしょう。
一時期の藤井八冠あるいは藤井七冠の頃の「将棋は藤井さんが勝つゲーム」なんて状況から変わりつつあって、永瀬さんも増田さんも堂々と指して勝ち星を上げています。ただ、「藤井さんが勝手にコケている」という将棋も何局かあったので、将棋ファンとしてはやっぱり熱戦・激戦の末での決着を期待したい所です。
では、また明日!
Jun

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