竜王戦の前に、まずは先日の王座戦五番勝負の話をしておきましょう。2-2のタイで最終第五局にもつれこんだ王座戦は、挑戦者の伊藤匠叡王が勝ち、藤井聡太七冠がついに「藤井六冠」に後退。伊藤匠二冠(叡王・王座)となりました。
その将棋は、振り駒で先手番を引いた伊藤叡王が「相掛かり」という戦型を目指し、後手の藤井王座がそれを受けたんですが、伊藤さんが終始リードし、結局、藤井王座にAIの評価値は一度も振れることなく、伊藤さんの快勝譜という印象でした。藤井さんが信じられないような大ポカをしたわけではないので、この内容で失冠したのであれば、マグレでも偶然でも何でもなく、誰も文句を言わない将棋でした。
しかし、藤井・伊藤戦の「対戦成績」を見ると、伊藤さんは対藤井戦で、初手合いから千日手を挟んで11連敗していたのですが、叡王戦五番勝負を3-2で勝ち、そして王座戦五番勝負も3-2で奪取と、互角以上の戦いを繰り広げています。藤井さんが衰えたというより、伊藤さんが「作戦選択」と「指し手の精度」の両面でレベルアップしたことと、藤井さんと同学年の23歳で、年齢が足を引っ張らないという点も大きいかと思います。さて、そうなると、「二日制(七番勝負)のタイトル戦」で伊藤さんが勝てるかどうかが、今後の二人の戦いの注目ポイントになることでしょう。
とはいえ、その前に竜王戦です。藤井竜王の二連勝で迎えた第三局。前述の王座戦と同時並行で行われていましたが、こちらは内容的にも藤井竜王が圧倒していて、「ストレート防衛もあるのでは?」という雰囲気が出てきました。昨年の竜王戦がタイトル戦初挑戦にも関わらず、佐々木勇気八段は藤井竜王から2勝して将棋界を驚かせていたんですが、今年は作戦面でも不発気味なのが気になります。
対局会場は京都市の「総本山仁和寺」です。上の動画は昨年の検分の様子ですが、この凄い襖の対局室はおそらく暖房設備が無いはずで、ヒーターを近くに置かないと寒いようです。以前、羽生善治九段がここで対局した後に体調を崩されて、次の対局が延期になりました。防寒対策だけはくれぐれも気をつけていただきたいなと思っています。
では、また明日!
Jun

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