「思索する羽生結弦」感想編(前編)

2025年10月11日土曜日

Deep_Edge_Plus 羽生結弦 羽田圭介 永井玲衣 岡田斗司夫

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感想編の前編は「こちら」。

みなさん熱心にあの企画を読まれていて、しかも永井先生のご著書まで入手されている方もいらっしゃって、とても感心させられました。

私は網羅的に考えるのが苦手で、自分の関心のある部分しか脳が動き出さない人間なんです。そんな私が、今回の「前編」で「なるほど?」と興味をそそられたのが「ファストな言葉にあらがう」という部分でした。

この問題意識ってワタシ的にはタイムリーで、ほんの数日前、Xの広告ポストで作家の羽田圭介先生の「インタビュー」を読んだのがそのきっかけです。先生は、所持品をできる限り減らし最低限の物だけで暮らす男を主人公とした『滅私』という作品の着想をこう語っています。


ミニマリストたちの極端な生活スタイルそのものよりも、メディアやSNSで彼ら彼女らが発している言葉に違和感を覚えたのがきっかけです。「人生を最大化する」「物より経験」など、みな一様に、コピーしたように単語レベルで同じフレーズを多用していました。どこかで見聞きした他人の言葉を、咀嚼(そしゃく)しないでそのまま自分の言葉として発信している。

 ミニマリストたちの発信を見ていると分かるのは、徹底的に物を減らす暮らしをすれば悟りを開けるのかといえば、そうでもないということです。SNSやブログに「執着を手放そう」と書く一方で、誰かからちょっとした小物やお菓子程度のプレゼントをもらったことに対して、「ミニマリストを公言している自分に、物を送りつけてくるなんて!」と激怒していたりする。心が狭い。全く悟れていません(笑)。そうした矛盾にも興味を抱きました。

もちろん、私の周りに「ミニマリスト」の知人がいるとか、お菓子をプレゼントしたら怒られた、といった実体験があるわけじゃありません。そうではなく、例えば、インスタが顕著なんですが、自称経営者なのかインフルエンサーなのかよく分からない人の動画ポストがTLに流れてきて、「〇〇才までに××をやらないと人生詰みます!」とか言ってるわけですよ。そこら辺にいる大学生みたいなナリの奴が。むかついたからブロックしてやろうと思ってタップしようものなら、TLがしばらくそれ系のばっかりになるという悪循環・・・。

羽田先生の場合は、ミニマリストの生態を調べていたら「同じフレーズを多用していた」とのことですが、私の場合は、べつに興味なんてまったく無いのに、「どこかで見聞きした他人の言葉」を夕立やスコールのように突如浴びせられたわけです。諸悪の根源はSNSの仕様ってことになりますが、なんとかなんねーのかなと思いますね。

で、羽田先生はこのインタの中で「他人の意見を自分から探しに行くのはやめるべき」と提案していて、これが彼の考える「処方箋」かと思いますが、まさに永井先生のおっしゃる「ファストな言葉にあらがう」に通じる思想かなと感じました。

「哲学対話」の良かった所は、「答え」を他人の言葉に求めない所で、むしろ自分自身で捻り出すためのスパーリングというか出稽古といった雰囲気にとても好感が持てました。一方、前述のインスタのTLは、「これが正解です!」って感じの押し付けで、それが次から次へと押し寄せてくるのです。

ところで、最近OpenAIが開発したSora2という動画生成AIが話題になっています。私が見かけたのは、「日本人の若い女性が田舎の田んぼの前で日本語でリポートする」という動画で、このようなプロンプトを入力すると、勝手にそんなリポート映像を作ってくれるみたいです。これが例えば、TikTokの「踊ってみた」系動画のような娯楽・エンタメならいいですが、災害現場のフェイクニュース(しかもリポーター付き)みたいのも簡単に作れるようになったら、大変です。早急に法整備をしていただきたいですよ。

話がとっ散らかって恐縮ですが、前のブログの方で、岡田斗司夫さんの「ネットがスラム化して、一般人がいなくなる」という見解をご紹介しましたが、それプラス、架空のキャラの参入の影響ってのも今後は出てきて、ネットとの付き合い方がますます難しくなるような気がしています。

では、また明日!

Jun

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