今年の決勝は、藤井六冠と永瀬拓矢九段がぶつかることになりました。二人はこれまでJT杯で二度対局していて(2021年大会と2023年大会の準決勝)、いずれも藤井さんが勝利しています。今回は決勝戦ですけど、ちょうど2年ごとにぶつかっているわけですね。
永瀬さんと言えば、2025年はずっと藤井さんとタイトル戦を戦っていて、今年1月からの王将戦七番勝負(4-1で藤井防衛)、4月からの名人戦七番勝負(4-1で藤井防衛)、7月からの王位戦七番勝負(4-2で藤井防衛)と、残念ながらタイトル奪取は叶いませんでした。
よく言われるのが、「藤井八冠」を一人で六冠にした男、伊藤匠二冠と永瀬さんでは何が違うのか?というと、終盤の精度なんですよね。永瀬さんは、序盤研究は深く緻密に準備してきて、中盤までは形勢・持ち時間ともに藤井さんをリードすることが多いんです。でも、最終盤でひっくり返されて逆転負けという対局を何度となく見てきました。永瀬さんの対藤井戦の将棋は、マラソンで言うなら、スタートからぶっ飛ばして世界記録を更新するようなラップを刻むんですが、35km過ぎからガクっと落ちる感じです。
一方、伊藤さんの場合は、そこまでガチガチにAIを使って序盤の作戦を準備するというよりは、「相手がそこまで詳しく知らないような、悪くても互角をキープできるような作戦」を投入して、最後の競り合いで藤井さんを引き離す感じです。伊藤さんの対藤井戦を再びマラソンに例えるなら、金メダル候補の背後にピタっとついて風よけのようにしながらヒタヒタと走り、ラストのトラック勝負に持ち込むって感じでしょうか。
ただ、伊藤さんが他の棋士に対してもそんな感じで勝っているわけではなく、これだけタイトル戦に連続している永瀬さんの成績からも分かるように、永瀬さんも他の棋士相手だと「逃げ切れる」んだけど、どうも対藤井戦はそういう展開になってしまうんですね。
とはいえ、このJT杯は持ち時間が計15分の短距離走ですから、永瀬さんが良い作戦を持ってくればそのまま押し切れるだろうし、しかし、上にインタビュー動画を貼りましたが、永瀬さんは来年1月からの王将戦七番勝負の挑戦者に決まったので、有力な作戦は今回「温存」するのかもしれません。
ところで、本局は東京ビッグサイトからの生中継で、この対局の前に「子ども将棋大会」が同会場にて開催されています。そのため、このJT杯は放送開始時刻にピタっと始まらないのも「恒例」です。16:45から多少待たされる可能性もあるのでご了承ください。
では、また明日!
Jun

フィギュアスケートランキング
0 件のコメント:
コメントを投稿