『羽生結弦(新スポーツスーパースター伝シーズン2 ③)』感想

2026年1月22日木曜日

羽生結弦 山口真一

t f B! P L

2026年1月15日発売。定価「2,200円」。

本書の構成・執筆担当は「フィギュアスケート・マガジン」でなじみの、山口真一さんです。

全6章で構成されていて、(1)平昌五輪(2)小学生~ノービス時代(3)ノービス~ジュニア時代(4)クリケット移籍(5)ソチ五輪(6)北京五輪~プロ転向という感じで、最初に五輪連覇達成のお話を取り上げてから、時系列的に羽生さんのスケートの歴史を見ていく流れになっています。

ハードカバーでテキストは総ルビで字が大きく、小学生から読める本ですが、内容面の記述は正確で、特に羽生さんの重要な発言を丁寧に引用している所が、まさに「マガジンの山口さん」が書いたものだなと、マガジン愛好家が読めば納得されることでしょう。出場した試合でどのような構成で臨んだか?等の記述がややマニアックですが、本文中で気になる試合があれば、YouTubeで試合動画を検索し、プロトコルもチェックされると良いかなと思います。そうそう、本書では、「結弦は真実先生との思い出を、こう話している」という感じで、主語が「結弦」なのはとても新鮮です。もしかしたら、このシリーズ自体がファーストネームを主語にして語ることが統一ルールになってるのかもしれませんね。

競技者時代から応援してきたファンにとって、おそらく本書の内容の7~8割は既知の内容かと思われます。ただ、そんな中、第三章の「スケートをあきらめてしまうこと、逃げることがいやだった」では私の知らないことが語られていました。具体的に言うと、羽生さんが10歳になってからの2年間、仙台のホームリンクが閉鎖になり、別のリンクが拠点となることで、都築先生の指導が受けられなくなったのです。「スケート人生の中で一番苦しかったのが小学5年生の頃」と語られているので、ぜひここは注目していただければと思います。

もう一つは、巻末に「本書をよんでくれたみんなに、結弦からのメッセージ」ということで、見開き2ページにわたってしっかり書かれているので、古くからのファンの方はここも目当てにされると良いでしょう。

そうそう、本書で登場するライバル選手がパトリックのみというのが、「山口さんよく分かってるわ・・・」とうなずくしかなかったです。

ファン歴の長い方が「羽生さんの歴史」を懐かしく振り返るために手に取るも良し。あるいは、プロ転向後に羽生さんのファンになった方が、「競技者時代の羽生さん」を知るための「入門書」としても最適かと思います。

内容が正確なのに一晩で余裕で読めるボリュームというのが、従来の「羽生結弦ヒストリー本」と比べても唯一無二といってよいので、「一家に一冊」という感じで、ぜひ入手していただければと思います。

では、また明日!

Jun

フィギュアスケートランキング
フィギュアスケートランキング 

Calendar

最新のコメント

このブログを検索

ブログ アーカイブ

その他

自己紹介

QooQ