「notte stellata 2016」の2日目(3月8日)のライブビューイングに行ってきました。
今回は「TOHOシネマズ南大沢」で、ウチから電車で1駅(しかも改札から映画館まで1~2分)というのは本当に有難いです。
以下、印象的だった部分をザッとまとめておきます。
・毎回恒例のショー冒頭の羽生さんの「notte stellata」ですが、私自身つい先日オリンピックを観た脳内記憶と無意識にすり合わせをしたんでしょうけど、「やっぱ、この人すごすぎるわ!」とビシビシ感じましたね。指先まで神経の行き届いた上半身の柔らかな所作、それでいてスケーティングは伸びるし、柔らかいだけでなく動きにメリハリもある。いつも以上のキレキレなノッテを見たような気がします。
・前半に登場したスケーターについては、まず、鈴木明子さんのショパンを取り上げておきたいです。知らない曲ではあるんですけど、一聴してショパンと分かる、良い意味でクラシックっぽくなく、それこそキース・ジャレットのような奔放なジャズ風味のある激しい楽曲で、すげー難しい曲だな!と感じました。そういう激しさを持った曲なのに、バタつくことなく、しっかりまとめあげているのはサスガだなと。現在、日本女子の中で、振付師とプロスケーターとしての仕事を両立している稀有な存在で、その背中を宮原さんが追っているんだなと感じています。
・こう言っちゃファンの方に怒られそうですが、予想以上にキレキレだったのがハビ。「プロメト」は去年も観ているプロで、「今年はどうなんだろうなぁ・・・」と思っていたら、スピンもジャンプもきっちりこなしていて、けっこう動けてるんですよ。「去年よりも良くね?」と嬉しい驚きでした。年を重ねて、なんだか俳優さんみたいな貫禄ある風貌になってますが、まだまだスケートもぜんぜんイケる感じです。後半のプログラムも動けてましたね。
・ジェイソンについては、彼の滑りを見る前から、「世界最高レベルの身のこなし」を堪能できることが約束されていて、でも実際、やっぱり良かったですね。先日のミラノ五輪の男子を見ていても、彼のようなダイナミックさと柔軟性を兼ね備えた動きのできる選手は誰一人としていなかったので、なかなか練習で身に着くものじゃないんだなと痛感します。
・そして、東北ユースオーケストラ(TYO)の登場。指揮者とピアニストの人を除いて、全員が白のニット風に黒い襟のシャツを着ていました。最初その意味が分からなかったんですけど、そりゃあそこ寒いもんな!と、休憩時間の整氷の様子を見ていてハタと気づきました。最後に羽生さんもその点を指摘していましたね。
で、「Merry Christmas, Mr. Lawrence」が披露されて、「ああ、これがコラボじゃないのか・・・」と皆さんも思われたはずですが、コラボの「Happy End」はものすごい運動量でしたね!おそらくジャンプ無しのプロだった気がしますが、なんというか舞台芸術というか、モダンダンスというか、宇都宮さんの本のインタでも「身体の使い方」ということがキーワードになっていたんですけど、そういった意識とトレーニングの効果が如実に表れていた気がします。ただ、記憶が徐々に曖昧になっているのも事実なので、ぜひBSでの放送で改めて見てみたいと思っています。
・後半は刑事君も良かったですよね。ジャンプもキレイだったし、明らかに動きが良くて、高いモチベーションでしっかりコンディションを整えてきたことが窺えます。宮原さんの「パリは燃えているか」については、同行者が「あれってNHKの番組の・・・」と興奮気味に語っていて、「映像の世紀」ですよね。プロスケーターとなった今だから可能な楽曲選択に感じました。戦争が日常にある時代に逆戻りしている昨今を考えるとなんともやりきれないですね。
・コラボ第2弾の「八重の桜」については、「もっと見たい!」「拡大版として今後滑る予定ないの?」ってのが率直な感想です。ガッツリとエレメンツを詰め込んだら、「天と地と」を超えるような勇壮なプロになる気がします。ジャンプとしては、3Loは跳んでいたと思いますが、あの衣装でジャンプを跳ぶのはキツいですかね・・・。
・「希望のうた」が始まって、「今年ももう終わりか・・・」なんて思っていたら、ぜんぜん終わらないじゃないですか!そこからがコラボ第3弾・・・いや、休憩明けのコラボ入れたら、第4弾?とか、TYOさんの皆さん、過去のスペシャルゲストの方とは比較にならないほどの出ずっぱり状態で、風邪ひかないか心配になりましたね。
開演前にパンフレットを読んでいたら、TYOの団員さんは大学卒業と同時に卒団になるようで、みんながみんなプロの音楽家になるわけじゃない。公務員として東北のために尽力する方もいらっしゃるそうです。
昨年は野村萬斎という「圧倒的な個の力」がギラギラ光った公演で、今回は少し心配ではあったんですよね。でも、だからこそ、未来ある若者たちに「記憶に残る瞬間」を経験してもらうべく、「主役級に活躍してもらいますよ!」という、羽生さんの粋な計らいにも思えました。
TYOの皆さんの「準備」を羽生さんは称えていましたけど、いやいや、スケーターの方も勝手知ったる仲間たちじゃないと無理だったでしょ?と、今年に関しては特に思いましたね。「ここはこれまでと同じ」「でも、ここは新しく覚えてほしい」という所をスケーター全員が短期間で共有するのは大変なはずで、例えば、「駿君は?」「百音ちゃんはどう?」なんて簡単に頼めないないはずです。少なくとも、プロに転向するまではありえない話だろうなと思いました。
今年は今年で「違うもの」をしっかり作り込んできて、さすがでしたね。「安易」とか「妥協」という言葉とは無縁の羽生結弦の思想・信条をまざまざと見せつけられた気がします。
では、また明日!
Jun

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